日本でのメジャーデビューから１年。
メロディックかつロッキンな音を鳴らし続けるFTISLANDが完成させた日本メジャーシーンでのファーストアルバムである今作は、
彼らが思い描く“ロックバンド・FTISLAND”像を体現し、まさに“彼ら自身”を音にして詰め込んだ感のある作品。


メジャーデビューシングル『Flower　Rock』の花開くラウドなロックから幕を開ける1枚は、
スンヒョンとミンファン作曲の『mi･ra･i』やジェジン作曲の『Rock’n'roll』に『yume』などメンバー自ら作詞作曲や編曲を担った曲や、
作詞のジェジン、作曲のジョンフンに近藤ひさしが加わった『Boom Boom Boom』のようにメンバーと日本のクリエイターとの共作で
完成させた曲などが多く収録されている。
メンバーが中心となって作り上げたアルバムだからこそ彼ら自身が思い描く“ロックバンド・FTISLAND”がストレートに、音とメロデイ、
そして歌に色濃く宿る印象が強い。


メジャーデビューシングル『Flower Rock』をはじめ『Brand-new days』に『SATISFACTION』、『ハルカ』
といったスマッシュヒットシングルを含めた13曲の収録曲はどの曲にも、彼ららしい前向きなパワーが漲っているのも印象的だ。
アグレッシヴに音を掻き鳴らすナンバーはもちろん、ミディアムに聴かせる曲であっても、ホンギの歌声の（曲によってはジェジンやほかのメンバーの歌声からも届く）パワー感は、
メッセージの強さも相俟って、全身に打ちつけるように強烈に響く。


これぞ“FIVE TREASURE ISLAND”―FTISLANDが目指すロックンロールだ、と高らかに宣言する１枚！